☆Total solar eclipse

Ziggurat of Ur

あと１０日もすると
皆既日食..　日本では２１日。５０年ぶりに観測できる米国を縦断するのは２２日

皆既日食は、洋の東西を問わず不吉な凶兆とされてきたのは周知の事実で
それはもう古代から　中世ごろは、記録にもたくさん残っているため

あまり不思議でもない伝承のひとつではあるのだけれど

そもそも
古代のいつ頃からの記録が現存的にわかっているかといえば

シリアのウガリット..
シリア北部、ラタキアの北１０Kmほどにあるウガリット（Ugarit）
紀元前1450年ごろを中心に
東地中海沿岸部で交易を中心にさかえた都市国家

キプロス島の北緯３５度３７分、東経３５度４７分に位置する
古代ウガリットの遺跡であるラス・シャムラ（Ras Shamura)で発見された粘土板（KTU.78)
ラス・シャムラ遺跡の王宮文庫の後期青銅器第Ⅲ期の地層から出土されたもので
紀元前1375年5月2日に起こったものと
ネイチャー誌に発表されたものの

再検討された結果、この皆既日食の記録は紀元前1375年5月2日ではなく
紀元前1223年3月5日の日食であるとオランダの研究者Ｔ・デ・ヨン氏とＷ・Ｈファン・ソルト氏によって
新事実として同じネイチャー誌に発表された


その根拠は、粘土板の両面に記された碑文にあり。
表面には「キャール月の新月の日は、面目を失った。太陽が、レシェプ神とともに姿を消したからである」
とあり、裏面には、「これは領主が家臣により攻撃されることを意味する」とある

　碑文のレシェプ神とは、現シリア、パレスティナとその周辺地域において
古代（エブラ、ウガリト、エジプト）などで、崇拝された男性神で、左手に盾と槍、右手に斧と矛を持った姿で描かれる戦いと疫病をもたらす反面で、病気を癒す　相反する性格を兼ね備えた神で、冥界の神ともみなされていた。名前の語源は、「火をつける、照らす」を意味するrsp...惑星、火星と同一視されている神
　レシェプ神が火星を表していることから、
　ウガリットの粘土板における
　ウガリットではキャール月の新月の日、ま昼間に太陽は姿を消して（日食をあらわす）、火星が近くに見えたという解釈ができる
ということから、火星が日食中に見えた時期を特定すると
紀元前1375年、前1223年が候補としてあげられ、Ｔ・デ・ヨン氏は紀元前１２２３年の皆既日食時に、地平線上にみられた明るい☆を掲載し、太陽の近くに火星が位置していたことをあきらかにした。

　現在のところ、このウガリットの皆既日食が最古の記録であると考えられていますが

　ほかに、記録が確実なメソポタミアの地域での皆既日食は
　新アッシリア時代（起源前1000～前609年ごろ）のものは多数あり

　なかでも、アッシリア時代のアッシュル・ダン三世の治世下での記述に
紀元前763年6月15日の皆既日食の記録のなかで、
「グザナのブル・サギル（に由来する年）。砦で反乱、シワンの月、日食が起きた」というのがある

　グザナは、メソポタミア北部、現シリアの北東部のハブール川流域にあった都市国家で
テル・ハラフ（Tell Halaf）遺跡が現存することで知らている

　ブル・サギルはグザナの知事　シワンの月というのはユダヤ暦における第三の月をあらわす
(現在..太陽暦でいう5月、6月に相当する...ユダヤの祝祭については、以前書いた）

　このときの皆既日食は、アッシリアの北のほかの都市や地域でも広範囲にわたってみられたようで、
後にアッシリア王国の最後の都となった
　ニネヴェ氏でも皆既食が見られたとする説もあるようです。

　それについての確実な記録はのこっていないものの
　「旧約聖書」アモスの書の「終わりの日」も記されている
　「わたしは真昼に太陽を沈ませ、白昼に大地を闇とする...」というアモス書8-9　はこの日食にあたるのではないか..という説も提起されているようです。

　アッシリアの年代史は、紀元前763年の皆既日食が記録された年代時は
グザナ知事の任命（ブル・ザキル）をあらわし、紀元前８～７世紀の新アッシリア王国においてｴﾎﾟﾆﾑ年代史のなかで、そうした人事についての毎年の記録などの記述がのこっており、とくに、紀元前９１０年～紀元前646ごろまでは完全なリストが現存しています。
　とはいっても、年代史に
日食や、天体現象が記録されるのは、ほとんどなく。通常は、日常の観測に基づき、日食や月食は
占星術テキストとして、正確なデータを記録されています。（新アッシリア、エサルハドン王の時代以降）



　現代では、古代の日食がいつどこで起こったかを簡単に知ることができる
　NASAのホームページからも日食が検索できる（5000年の日食カタログ）
　ずいぶん、楽な時代になったといえば、本当にありがたいことなのだが。
　（紀元前2000～紀元後3000年までの日食が地図とともに記されている）



　そもそもなんで、日食や月食の周期がわかるのかといえば

　サロス周期の発見が記録においては
新アッシリア時代
　詳細な日食・月食の記録から、一定の周期で起こっていることが発見されていたからで
　サロス周期は、6585．3212、18年と11.3212日という。　性格には0.3212日の端数がでるため、１サロス周期には、西に115.6度ずれた場所で興る
その三倍であれば、３サロス周期、の日食は西へ346.8度の場所へ移動し、５４年ごとにほぼ同じ経度付近で見られる。


　そもそも日食の発生する原理は、太陽の黄道と月の白道が交差した地点でしか起こりえないものであるからこそ、精確な計測ができたのであることは明白ですが
　本影の中心が地球上を通らない場合は部分食となる

　

　しつこいようだけれど
　日食は日（太陽）が蝕される現象で、当然、日中に起こる上。また、新月の時にしか日食はありません。黄道と白道は約５度で交差していて、交差点に地球が差し掛かるのは、平均して年２回程。だいたい半年の間隔で発生します。

　
　知ってしまえば、簡単な原理原則とはいえ（計算法がかんたん）
　古代メソポタミアの（カルディア人はどうして知りえたのか、　古代の天文記録はほかにも、星座や惑星の記録が


、後にヒッパルコスやプリニウス、クラウディオス・プトレマイオスにも知られるようになったのが

現代へと受け継がれてきた星座神話や惑星だったりする

　観測技術をどうやってえたのかが知りたいが
　それについては　なにものこされていない

　天空図や観測記録だけ...
古代の人もおなじように天を仰ぎ見ていた

それだけが事実

子供のころから
ずっと　天空が好きだった

なぜ希求するのかわからないけれど
独特の感傷が沸き起こるのが不思議だった

そういうのも遺伝子記憶なんだろうか。。。


それにしても、、、現代にまでつづく天体知識や多くの体系..
すべてはメソポタミアでの発祥

後の世に、たとえば、ヘレニズム時代の天文学を体系化したのはプトレマイオスでギリシア語によって記されたために、それがのちに広まった

メソポタミアからギリシア、そしてアラビアへとわたった

よく古代バビロニアうんぬん
言われるけれど

正確には
バビロニア発祥以前の

ウル、そしてアッカド、シュメール都市国家時代には
すでに存在していたのが正しい見解で
その多くは不詳であるものの、
関連は疑いの余地はない

もっと、いろいろ最古の天文記録は、まだ埋もれているだけなのかもしれない


断絶したものは

ウルの滅亡によるところが大きい

アブラハムの出身もウルだが

ウルの...シュメール人国家の終焉は、、その多くがあまりに
聖書に借用されているために

オラは、、憤りさえ感じている
まぁシュメルの遺産はセムへと受け継がれたから致し方ない
とはいえ

奪い取ったものは返さねばならない...

魚座２０００年紀の終焉は、水瓶座時代の幕開けであり
智慧をもたらす水瓶座は、魚座の（海王星）バイアスのかかった意識を
覚醒へと促す..

いろんなことが、、だんだんつながっていく

面白い時代


ああ　日食からまた...
と言われそうだけれど

そもそも　日食は　王権の失墜
だから、

こんなこと書いても、それこそが日食テーマだったりするってことら