プレアデス(4/29~6/9)生まれの運勢



恒星占星術 第三回目は

誕生点が4月29日~6月9日のプレアデスゾーン

プレアデス星団は冬の夜空を飾る牡牛座にある散開星団。
肉眼ではふつう6個しか見えないため、
日本ではこの星団を「六連星(むつらぼし)」、
あるいは「すばる」などの名前で呼ばれてきました。
すばるの名の由来は「統一される」「ひとつに集まっている」
という意味の
「統ばる」「統まる」が語源で

奈良時代の史書「古事記」や「日本書紀」の記述にある「すまるの玉」は
宝玉を使った装飾品のことをあらわすように 「すまる」は糸を通してまとめた
宝玉のような意味もこめられていたのでしょう

清少納言の枕草子の中でも「星はすばる・・・」と詠われたほど、
古くから親しまれてきた連星


牡牛座の赤い1等星のアルデバランの近くにあり、アルデバランも含めて七つ星と数えられたという説もあります。

古代メソポタミアの文明の祖ともいえる
シュメール文明ではシュメール語でmul‐mul(ムル・ムル)と記されたプレアデス

最古の文学作品のなかでは、
ウルク第1王朝期第3代の伝説的な王ルガルバンダにまつわる
『ルガルバンダ叙事詩』のなかで ルガルバンダ第2の伝説の一文のなかでプレアデスが描かれている


ルガルバンダの叙事詩は長いので割愛させてもらいますが
テキストの終わりの部分に

ルガルバンダは目を覚ますとさっそく神託の実行にとりかかった
彼はアン(An)、エンリル(Enlil)、エンキ(Enki)、ニンフルサグ(Ninfulrsag)というシュメールの四大柱の神々のために、神饌と神酒の準備をし....
宇宙を照らすため月の神ナンナ、太陽の神ウツ、金星の女神イナンナが用いる、七つの聖なる光をほめたたえるために..費やされた

という表現があり、この七つの聖なる光はプレアデスのことをあらわしているといわれています


古代の人をも魅了した

冬の夜空を飾る代表的な散開星団

プレアデス星団は、冬の夜空を飾るおうし座にある代表的な散開星団です。赤い1等星のアルデバランの近くにあり、肉眼でも見ることができます。


肉眼ではふつう6個しか見えませんが、視力の良い人は7個見えることから、目の良さをはかるのに使われたりしました。日本では、平安時代に清少納言の「枕草子」の中で「すばる」という名で詩によまれ、古くから親しまれています。

この星の数から日本でもこの星団のことを「六連星」(むつらぼし)と呼ぶ地方がありますが、古くは平安時代の清少納言の枕草子の中でも「星はすばる・・・」とうたわれていて、数ある星の中でもすばるの美しさが最も美しくきれいであるとたたえています。またご存知の方も多いかと思いますが、日本の国立天文台がハワイのマウナケア山頂に建設した大型望遠鏡の名前もすばると名づけられています。


 プレアデスの星々は生まれてまだ間もない若い星の集まりで、その年齢はおよそ5000万歳ぐらい
しかしながらこの星々は、表面温度が1万5000度以上もある超高温星の青白い色をしていることからも、
かなりのエネルギーを使っているために、長くてもせいぜい1億年ぐらいしか輝いていることができないだろうと考えられています。
これは星の世界ではきわめて短命な星であるといえますが。

人類は運よくこの短命なプレアデス星団を見せてもらえているのはとても恵まれているともいえます

そして、

 プレアデス星団がとてもきれいに明るく見えるのは、
この星団が地球から400光年と比較的近い距離にあることに加え
直径わずか15光年ほどの中に約120個ほどの青白い超高温星が群がっているからです
 (プレアデス星団の誕生は約6千万~1億歳と若い年齢の青白い高温の星の集団であり、
 星団を構成する星の周囲に広がるガスが青白く輝いているのは、
 星々とは元々関係のない星間ガスが星団の光を反射しているため)

そうした奇跡が重なって地球から裸眼でも見ることのできる

牡牛座に位置する散開星団のプレアデス..

メシエカタログ(1769年にメシエカタログの45番に加えられた)での名称はM45

散開集団というその名のとおり、不規則に飛び散るようすは、激しい燃焼のためで
この若い星の集団の寿命は短く
いずれは超新星爆発を起こして消滅するのではないかともいわれています

そんな
生き急いで消えゆく儚いプレアデス星団の宿命を知ってか知らずか


プレアデスにまつわる神話は美しくも儚さと悲哀を秘められています


プレアデス星団の名前のプレアデスは、
ギリシア神話話に登場する七人姉妹の女神たちにちなんでのもの
プレアデス星団の星ぼしには、姉妹たちとその両親の名がつけられています

七姉妹は
世界の果てで天球を背負って立ち続けているタイタン族のアトラスと
同じくタイタン族オケアノスの娘..妖精プレイオーネの間に生まれました


プレアデス姉妹は月の女神アルテミスに侍女としてつかえていました
タイタン族の血筋ゆえか緑なす大地を愛していた七姉妹

あるとき姉妹が森で遊んでいると、

乱暴者で知られる狩人オリオンが現れ、
かわいらしい7人姉妹をひと目で気に入ったオリオンは
彼女たちを追い回し始めました


その様子を見ていたアルテミスは、彼女たちを
スカートの中に隠して守りましたが、
オリオンはその後も5年の間、姉妹たちにしつこくつきまとったため

見かねたアルテミスは姉妹を
白い鳩の姿に変え、鳩は大空へ羽ばたきました
(“プレアデス”の名は、鳩の群れを意味する古代ギリシア語に由来するという説もあり)
そして
難を逃れた姉妹たちをあわれんだ大神ゼウスは、
彼女たちを天上にかがやく群れ星にかえたのです

けれどもオリオンもまた、プレアデス近くの空に上げられてしまったため、
いまだに姉妹たちを追いかけているかのように見えます


ただ美しかったがために悲運に見舞われたプレアデスの七姉妹(セブンシスターズ)
の悲しみははかり知れず
プレアデスが夜空に滲んでみえるのは、姉妹の涙のためだといわれています



ところで、肉眼(にくがん)で見えるプレアデス星団の星の数は、
ふつうの視力の人で6個ほど
七姉妹の星なのに、なぜ6個なのか
7番目の星が見えなくなってしまったのかは、「行方知れずのプレヤード」伝説によると

見えなくなったのはエレクトラで、
息子ダルダノスが築いたトロイヤの町が滅ぶのを見て悲しみ、
彗星となって消え去ったからだとか、
姉妹の中で、ひとりだけ人間の、
しかも神々に逆らったシシュポスを夫にしたことを恥じたメローペが、
姉妹たちのもとを去ってしまったからだとか。

プレアデスの星が一つ消えて六つになったという不思議な話は、

アメリカやアフリカ、日本など多くの国にのこされています

それは、それだけ古来多くの人たちがプレアデス星団に魅了され
眺めつづけてきた証ともいえるでしょう


そんな美しきプレアデス星団に思いを馳せ


~ここからはプレアデスゾーンに生まれた人へのメッセージです~



美しく心優しいプレアデスの七姉妹の伝説のように
プレアデスゾーンの生まれの人は、不思議な因縁による
悲しみや不遇を一度は体験するといわれています


それは振り返ってみれば
成長を遂げるためのひとつの試練のようなもので
あなたの人生をだめにしてしまうような破壊力のあるものではありませんが

その不遇な一時期は、
4月29~5月12日の生まれの人は成人後に社会的な出来事を通して
5月13~5月28日の生まれの人は思春期から青年期に家族や愛情関係のなかで
5月29日~の生まれの人は、幼少期に家庭的な問題や環境によって

厳しい状況をくぐり抜けることがテーマにあります

事の起こりはあなたのせいではなく
巡り合わせのような運命的なかたちで
もたらされるものですが、
その出来事は、

後天的にあなたの人生を大きく花開かせるために重要なエポックメーキングとして
訪れるでしょう


最初に悲運について書きましたが
プレアデスゾーンのお生まれの方は総じて強い財運も備えています

禍福は糾える縄の如しというのは

まさにこの生まれのためにあるようなもの

人生の一時期の悲痛を乗り越えた先に
あなたは、確実に富や財をなし
また、クリエイティブな才能によって人生を切り拓いていくことが可能になるでしょう

人を魅了するパワーと魅力を備えたプレアデスの七姉妹のように
あなたは 不思議と人を惹きつける力がそなわっています

最初は、ぎこちない関係だったとしても
関係が深まるとともに、相手を虜にしていくような魔力は
仕事面でも発揮され
どこへいっても愛されキャラとして
あなたと関わった人たちから人気と信頼を得ていくでしょう

とくに有力な人物や

そして
困難を越えることで、人間的に成熟し、生きる喜びをわかちあうことで
さらに大きな幸せをえていくあなた

プレアデス星団は、別名でbodhi taara
悟りの星と呼ばれるように、
人生を通じてその境地に到達するような深い意識を獲得し
年を重ねるほど品性にも磨きがかかります


ただし、心優しいあなたは
愛する人たちに寄り添うあまり心を装ったり、不自然な抑圧は
あなたが本来もっている資質を損ない
対人関係が不幸の源になることもありますから

あなたが自然体でいられる人間関係、
そして信頼できる交友関係のなかに身を置くことは
何よりも重要です。

最後に
プレアデスは天上に輝く星団ですが
巨人アトラスを父に持つプレアデスの七姉妹が大地を愛するように
地上に縁があるのが特徴です

地に足をつけた人生観や緑を愛し、自然の多い環境もあなたに幸運をもたらすでしょう







プレアデスゾーン4/29~6/9の
詳細な恒星

5/4   アルマク(別名アラマク)[γアンドロメダ]
5/5   メンカル[くじら座α星]
5/13~16 ザンラク[γエリダニ]、カルプス[ペルセウス座M34星]
5/18  アルゴル[ペルセウスβ星]
5/21  プレアデス星団 (アルキュオネー)[牡牛座η星]
5/31  アルデバラン[ロイヤルスター:牡牛座α]
6/7   リゲル[オリオン座β星]

↑誕生点に近い恒星が生まれた日にまつわる恒星になります
 吉凶的な影響力や影響する事柄や宿命はそれぞれにあり

 詳細は割愛していますが、吉星でもあり凶星にもかわる星もあり
 強運の星、強運のなかでもランクがあり中程度の強運の星もあれば、
 吉凶併せ持つ難易度の高い星などもあり...
 影響力の強い星から弱い星まで
 恒星はバリエーションも76種あるので多様です




PS

進行で恒星を通過する場合、影響を受けたり
ポイント↑誕生点に近い恒星が生まれた日にまつわる恒星になります
 吉凶的な影響力や影響する事柄や宿命はそれぞれにあり

恒星によって悲喜こもごもですが
そういうのも、この先 気が向いたら
もう少し突っ込んだ形で 書くかもですが

人生が大きくシフトチェンジする
大幸運の 恒星とか

あるいは、そうした幸運の恒星のもとにお生まれの方は
大きな宿命をもっていたりします

また、進行で通過する場合
悪い宿命が解消され たとえば貧困から救われたり
精神的または霊的に成長し、それまでの人生とガラリと変わってしまう

プレアデス星団の5/21点もそうした
幸運点のひとつです


また、このゾーンにあるアルデバランはロイヤルスターの一つ
フォーマルハウトでも書きましたが
「ロイヤル・スター」とは、
恒星の中で四方・四季の空を支配する四つの王者の星のこと
 東の王 アルデバラン(牡牛座α)秋の支配者 ファヌエル
天の見張り番ともいわれるロイヤルスターのなかでもアルデバランは
高い目標、名誉、知性、品位を授けるといわれています
アルデバランには後に続くものという意味もあり
責任ある地位や財をなすとも...
ただし、自己中心的になると真逆の意味へと転ずるため
星位の強い星の場合、その扱いは謙虚であることが重要です



さいごにおまけ画像↓↓

紀元前1600年頃のネブラ・ディスク
太陽と月とプレアデス星団が表現されています
プレアデス星団を表したものとしては最古のものです









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