朝の散歩を終えてきた
日の出の兆しとともに
鳥たちの鳴き声が
それはそれは賑やかで
彼らは
この特別な時間帯の有用性を
本能的に知っているのだろう
自然界の植物から放出される
フィトンチッド
一時期ほどもてはやされなくなったけれど
子供の頃から 夏の朝の特別な香りは
とても好きだった
なんでかわからないけれど
おひさまが登ってしまうころにはなくなってしまう
空気の濃さが違うのだ
とくに雨のあとはとても香りが強く
爽やかであまく複雑な 植物の香りの饗宴
それはとても豪華で
どんな芳香剤にも敵わない
脳の奥の深いところに浸透してくる
そうこの香りは なにかを刺激して呼び覚ます
べつに 森の中でなくとも
ふつうに草木がある公園でも十分香る
おらは樹木よりも 草花の香りのほうが好きだ
それはとても 個性的でいったいどこから
発しているんだろうと思う
フィトンチッドというと
針葉樹がとくに 有名で 殺菌作用やリラックス効果とかいわれるけど
そういう針葉樹のヒバやヒノキのような(ヒノキチオール)ものではなく
植物のすべてから放出される
草花の香りには やわらかく甘くて強い
針葉樹の香りが 特別とされるのとは異なる
もっと 生々しい生命力が宿ってるから
好きなのかもしれない
たくさんの香りの競演
森林系のが好きじゃないのは
単純すぎて複雑な味わいはなく
飽きてしまううえに 時々はいいけど
毎日ほしいものじゃない
草花は人間界に近い生命で
鳥さんたちが 朝の到来を告げているのは
いちばん高いエネルギーを呼吸して
なんかを繋げている気がする
日中になってしまうと 静まりかえったように
その香りは消失し 鳥さんたちも狂ったように
鳴かない
おなじ空気でも 含有される成分
大きくことなる
もったいないので 夏は早朝の散歩する
四時半は早すぎると思うかもしれないけれど
充満しきった 濃厚で濃密な香りは
わずかな間でも なにかをあたえてくれる
すごいな自然
人間には作り出せないシステムなのに
なんで凌駕してるとおもいこんでいるのだろう
植物は知性的な生命体だけど
そうは思われていない
雑に考えているあいだは きっと
触れることすらかなわない高度な叡智を彼らは宿す
そういうのを
忘れていない人たちがいることで
滅亡にいたらずに済んできた
AIが人の仕事にとってかわっていくころには
ようやく 気づきもあるのかもしれない
全体性から かけはなれて
なにかを極めるように突出しても それは定着しない
テクノロジーもまた 同様に どこかで
その壁にぶちあたる
共生の意味は ふんとは奥深いのに
表面的な意味でしか 捉えられていないので
いつかきっと
それがわかちあえるとき
人は 宇宙存在といえるようになっているのかもしれない
地球所属だけど 宇宙生命体としては 同義なのに
植物はその性質上 とても下位に
人はかってにおいてるだけで
高度な知性がなければ 植物だって
とっくに これまでの地球環境の変異のなかで
滅んでる
20代のとき 自分の内的変化のなかで
これなのか、という体験をしたとき
宗教のせかいでいうサトリの境地の一端のような
生身の状態ではそこに留まることはできない
いろいろ知覚してから 人生がかわった
けれども そのとき 同時に 圧倒的なエネルギーの
高さを感じたのが植物に対してで
なにもわかっていないことを自覚して驚愕した
通常は忘却の彼方
意識しないと どうしても現実にとらわれるけれど
生命体として完成している完璧な植物体系は
もっと 重要視されるべきなのに
凌辱されつづけ
その価値を わかっていながら
環境破壊した伊豆のメガソーラー
開発や再開発で損なってきたもののなかには
決して手をだしてはいけない領域も多々あり
そうした介入は最終的には 人が住めない地域としてしまったり 歴史のなかでは 丸ごと文明の消失も起きている
植物は動物とたどった進化が異なっているだけで
入植は同時期であり
起源はずっとふるい
先人がずっとその教えを伝えてきたのは理由があり
いつか犯すだろう罪深きというよりも
人間の愚かさと無知が 人類を滅ぼすことが
わかりきっていたからだろう
人類が最初に力を借りたのも植物で
その危機を救うのもおそらく植物だろうとおもう
もう一段も二段も先の テクノロジーは
自然界と対峙する形では 具現化されない
たぶん そういう
時代がきっとくるから
近代化を促進した文明にいつまでもしがみつかないで
ふんとに 路線かえていいとおもう
彼らは 文明の起源とも直接つながりもない
利用する形で発展しただけで
だからどうしたってその限界に至ったとき
とっぱする ための 最善でたどり着けない 思考回路がある東洋人が
恐れられてる理由もオリエントの国が
潰された理由も 決定的な違いを
すくなくとも あのヒトラーは理解していたとおもう
あれが 極秘も混みで探索させていたものは
いずれも 人類の起源に直結するものばかりだった
ああいう天才はあれ以降でていない
やってきたことは たしかに極悪人だけど
また
ずいぶんと 脱線ちてちなったけど
夏の早朝のエナジーは
だいたいお盆くらいまで
これが本当に節目で、
空気の 匂いがかわるので すぐにわかる
秋を感じられるようになると
もうこの
強烈な生命力に満ち満ちた 空気ではなくなる
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