チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星✨☄️最接近 〜Churyumov-Gerasimenko comet〜

 

 11月3日(日本時間では2日)

太陽の再接近地点に到達した

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が

地球に最接近するのは11月11日〜12日

地球から約61万kmで通過します

観測シーズンなのでUPしました



チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の発見は1969年

ソビエト連邦のアルマアタ(現カザフスタンのアルマトゥイ)で


クリム・チュリュモフとスヴェトラナ・ゲラシメンコによって

発見されました


チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、2つの彗星がゆっくりとぶつかって

そのまま結合したような2重の構造を持つ

アヒルのオモチャのような奇妙な形状が特徴的で

核の大きさは、小さいほうが 2.5 x 2.5 x 2.0 km、

大いほうは 4.1 x 3.2 x 1.3 km、

核全体の質量は1013 kg

約12.4時間に1回の周期で自転していますが

この彗星の軌道は一定していません


今度の最接近は望遠鏡や双眼鏡でも観測できるといわれているので

機会があったらぜひ

ちなみに11、12日の最接近では

♊️双子座のカストルとポルックスの付近で

見られるといわれています

明るい星がカストル(弟星)で

少しくらいのがポルックス(兄星)


すぐ下にはこいぬ座のプロキオンや

ベテルギウスがあるので

すぐ見つかると思うです




*ここからは余談

 双子座といえば双子座神話が有名だけれど

 カストルとポルックスの起源とある

 メソポタミア時代のシュメールでは

 マシュタブバ・ガルバルと呼ばれた

 マシュは双子や連れを意味し 武器を持った武人の姿で表現されたものが

現存しています。古代エジプトでは、セウバイ(二つの星々)と呼ばれ

 ヒエログリフでも二つの星を並べて表現されました


  双子は対立の象徴とされたのは

二元論のうみの親、ギリシア哲学者のエンペドクレス(紀元前490〜430)

物質の四元性(地、空気、水、火)の組み合わせから成る

二つの中心原理

愛と闘争など、相互作用によって活性化すると考えのもと

創造の二元的な力においてはどちらも独立して存在するのは不可能というもの


共依存なんていう言葉もあるくらいなので、なんとなくイメージできると思う


ウイリアムブレイクはこれを天国と地獄の結婚と表したのは有名だけど

両立不可能な対立物であり 対立仏がなければ進歩もない

という考えのもと

同様に分離がなければ求め合うこともない

欲望と分離のモチーフは

神話的なだけではなく

 現実的にローマの建国神話にえがかれる

 実在したロームルスとレムスの逸話は悲劇的なので

双子座神話の伝える悲劇性は ほかにも世界各地に及び

ギリシア神話のカストルとポルックスは

不死性を持つ不死身のポルックスと有限の命のカストル

双子座神話は有限の肉体と不滅の魂(精神性)を持つ人間を

あらわしているともいわれ

神学上でも重要な命題を深淵な次元で提示してきた


ほかにも分身としての自己など

書き出すときりがないだけど


このカストルとポルックスの近くにあらわれる

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は


新たな次元で

新しい価値を

二元論からの自由をもたらすのではないか

となんとなく感じている




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