Military Logistics

「素人は戦略を語り、玄人は兵站を語る....」
という格言がある 
スイス出の軍人、軍事学者でフランス第一帝政、後はロシア帝国仕えてナポレオン戦争に参加した
アントワーヌ=アンリ・ジョミニが
後に著した『戦争概論』の内容の一部が強調、一人歩きして
この格言が 生まれたらしい

兵站(Military Logistics)とは、その名のとおり
いわゆる後方支給支援のことで
「必要なものを」「必要な時に」「必要な量を」「必要な場所に」という要諦が
兵站(ロジティクス)の奥義....
アントワーヌは
戦略と戦術に並んで兵站を位置づけたわけだが
偉大な功績(勝てば官軍)を遺した
名だたる軍人ほど
この兵站の重要性に気づき、怠らなかったことは歴史が証明している
おそらくそれらは
遠征する上での必要上から編み出されたには違いないが
古代オリエントを制したアレクサンドロス、
また
北アフリカからイベリア半島を経由し八ヶ月でサグントゥム(現サグント)を陥落
さらにピレネー山脈越え驚異的な遠征をおこなった偉人ハンニバルも
そしてガリア遠征を最短8年という猛スピードで制覇して属州化させた
尊敬するカエサルもまた
達人であったことは確かだ
上記の人たちには不可能なんていうものはないんじゃなか...というくらい
凄いのだが
兵站の中での装備品調達とライフ・サイクル・コスト、可動率(稼動率)の関係を
現代のビジネスに置き換えるなら
成長戦略ばかりうたってることに
どうにも片手落ちな気しかしてこないのだ
備えていたことしか役には立たない
さらに、備えだけでは不十分....
っていうのが現実だったりする
日々の努力も兵站のうちなのだ
人生上の最前線は、、個々異なるものだろうけれど
いつだって 準備は不十分な中でしか(パーフェクトな状態で挑める機会は少ない)
チャンスはやってこないのだ
若いうちは無謀な挑戦ができる...なんていってるわけじゃない
無策でいけば無謀どころか無駄打ちでおわるだけかもしれない
かといって策士策に溺れるということもある
ままならないのが世の常とはいえ
最後に戦局を左右するのは、、すべての条件下のなかで
屈しなかった者だけだ
屈する理由を作ってはならない...ともいえるかもしれない
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