✨古代には悪魔というものは存在していない 




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という記事についての考察

2700年前っていうと随分
新しいんだけど
この時期なら
月の神は すでにシンなのは確かだ
(シュメール文明では月の神はナンナあるいはスエンといい、
両方合わせてナンナ・スエンと呼ばれた )
ちなみに月の神は
シュメールでもその後のバビロニアでも
どちらも男神である

この年代は
アッシリアそのものが
中期アッシリア時代で
シュメールは中期バビロニア(カッシート時代)時代

だから 前700年は
アッシリアの首都はニネベェ(アッシリア最後の都)の頃

この時期は
拡大する一方だった帝国主義のパラダイムシフトが起きてる
前8世紀に即位した
有名なセンナケリブによって
むやみな領土拡大政策を改め、無用な遠征を控え
帝国としての威厳を維持した

バビロニアではくりかえし反乱が起こされ
悩まされたアッシリアは
最終的に古都バビロンを攻撃して破壊
晩年は息子を含む一団に殺され
その一連の事象は
バビロンを破壊したことで
バビロンの都市神マルドゥクの怒りを買ったため
と解釈した
エルサルハドンは即位してすぐに
バビロニアの復興に全力を傾けた

都市神がマルドゥクだったということは

シュメール時代の 神ではないので

この時代は神々の名称は
シュメール文明から
習合したバビロニアの 名称に起きかわっている

アッカド成立は
紀元前2400年頃
有名なサルゴン王(紀元前2334~2279年頃)によって
誕生伝説は (モーセの誕生ストーリーそのもの)
まぁサルゴンが当然先なので
モーセはしょせん模倣

聖書はそんなのしかない...オリジナルが存在しないんだから当然だけど

と こんなとこでディスってる話じゃなかった

メソポタミア北部に栄えたアッシリアは
古くから南部に栄えたシュメール
そして バビロニア王国に対して
引け目があった

それは後の ギリシアに対するローマのような...
といえば 伝わるだろうか

文字はアッカド語 (アッカド語は古代に公用語でもあった)表記、
宗教面は
主神アッシュルは、古都アッシュルが神格化されたもので
その他の神々はすべて....南部のバビロニア紀元の神名を(借用し)用いていた
天空神アヌ、大気神エンリル、太陽神シャマシュ、月神シン、愛と豊饒の女神イシュタル

前3000年期頃は メソポタミア南部は
シュメル・アッカドの諸都市が覇権を競っていた頃で
アッシリア平原では疎らに農耕牧畜の村落が存在するのみだった
バビロン第1王朝のハンムラビ王より
わずかに早くアッシリアの王位に就いた
シャムシ・アダド一世は ハブル河上流域のシュバド・エンリルを首都とし 守護神アッシュルの神殿を
立派に建立し権勢(神の力)を近隣に示そうとした
けれども、マルドゥク神の権威は
ハンムラビ王の対外制覇とともに強大化

アッシュル神は アダドの没後 アッシリアの王位を
マリ王家のジムリ・リムに奪還され
希薄な存在となっていった
これ以降の 中期アッシリア期に
聖都アッシュルを再建し、
守護神アッシュルの権威を高めたのはトゥクルティ・ニヌルタ一世で
カッシート王とマルドゥク神像を虜囚として
王都へ連行し、守護神アッシュルの御前に平伏させたことを 
誇らしげに王碑文に記している

この後のティグラト・ピレセル一世も
バビロンを攻撃し、多くの捕虜を連行し
主神アッシュルの足下に捧げた
その中にはもちろん、マルドゥク神像も含まれていた

ピレセル一世の晩年に 大飢饉がメソポタミア全土を襲い

西方のアラム人が食料を求めて雪崩込み
アッシリア王国は混沌状態におちいる
次に 再びアッシリアの威光が輝くのは
紀元前9世紀 アッシュル・ナツィルパル二世の時代
古都アッシュルやニネベェに多くの神殿や宮殿を建造し 
新都カルフの宮殿壁面には多くの浮彫りで飾り 
中央に有翼日輪から上半身を乗り出すアッシュル神の姿が彫られている

新アッシリア王国が最盛期を迎えるのはサルゴン二世とその子孫の時代
その頃
南部バビロニアではカルディア人国家ビト・ヤキン
あるいは(海の国)王朝のマルドゥク・アプラ・イディナ二世
(旧約聖書のメロダク・バラダン王)が勢力を蓄え
アッシリアに対して抵抗しつづけた

サルゴン二世はマルドゥク・アプラ・バラダンに勝利して、
アッシリアの支配権を浸透させていった
サルゴン二世は新都を 新天地をアッシリア王の権力を誇示しようと 
敗戦国の人々を強制移住させ、労働力として使い
ニネベェの北方16kmの地点に新都ドゥル・シャルキンを造営し
荘厳華麗な宮殿、アッシュル神やその他の諸神の神殿、
壮大なジッグラトを建設

次王のセンナケリブのほうが名前そのものは知名度が高いのは
皇太子時代から父親サルゴン二世を補佐し
戦場を駆けずり回った軍人気質で 愛国心も非常に強く
父王や 先王たちが
バビロニア文化を憧憬し バビロニアの最高神マルドゥクを立てて
 バビロニア人の機嫌をとるのを
よく思っていなかった

そのため サルゴン二世が タウロス山中のタバルで戦死し遺体も発見されなかったため

即位式がすむと
未完の首都ドゥル・シャルキンに 叔父や先王の側近たちを残したまま

さっさと旧都ニネヴェへ再遷都してしまう

センナケリブ王には記録がいろいろ残ってるので
ながーくなってしまうから
この辺で...

アッシリアの首都はニネベェにずっと
あったわけではなく

いろいろあったのだ

アッシリアの礼拝の仕草は(作法) バビロニアとも少し違う

亜流感があるのは否めない

そんなことより
本題

こんなにながく
引っ張って しまったけど

メソポタミア神話の 『 ネルガルの14の悪魔 』
というのは

まず 悪魔という概念は古代にはなかった

デーモンの語源はギリシア語でdaimon は
「 超自然的の存在」「 精霊 」を意味し

古代メソポタミアでは
精霊は
 良い精霊と悪い精霊にわけられる

現存する
古代メソポタミア芸術に残る

「 精霊 」に該当するものは
一般的に直立した複合的体躯の存在

「 怪物(モンスター)」は四つ脚の複合動物をさし、
いわゆる 空想動物といわれ自然界に存在する
獣や蛇、鳥などの合成獣が
多様な神々に随伴していた
いわば 神獣


悪霊 は神話にも 登場することは至極 稀で
名の知れた悪霊は
主に呪術の呪文に登場する

しかも悪霊は神の意思を 実行するものと
考えられていた


記事には
 「デーモンが月の神の代理である」という記述があり
とあるけど
デーモン..
およびすべて精霊は
神々の使いであるのは

上記に書いたとおりだ

なのでこの記事のような 
まるでわかっていないものが
いまだに共有され続けていることに
憤りしかない


まず
古代の ものは

中世のそれも キリスト教文化に由来のものとは

質的に 別次元なので

その 異質なものを

同一言語で イメージ的に
同一視する
相当 間違っているので

訂正してもらいたいが

わかっていない人達が

多すぎる

本当に....

説明もめんどくさいとおもうけど

どうしても 言いたかった

古代の王宮に 描かれた神獣のいくつかは

後のヨーロッパで
あくま扱いになっていたりする
たとえば そのひとつ
グリフィン・デーモンは
アッシリア時代に大変好まれて
印章像には 人間の体に鳥頭で有翼..翼をもった姿で現れ 
特に紀元前9世紀は盛んに使用され
紀元前7世紀ごろこの図像は稀なものとなったが

新アッシリア時代には7精霊であるとされていた

品格まで
後のものとは大違いなのだ


この記事には

いいたいことしかない

てんかんを引き起こすデーモン像は
=てんかんを引き起こす悪い精霊

という意味で 注釈つけるべきだと.....





PS : バビロニアの主神...バビロンの都市神
マルドゥクは、
シュメールの最高神 エンリル神に倣ってのもので
個人的には マルドゥクは好きになれない

なぜなら 後の一神教の起源は
このマルドゥクを 唯一神とする
最高神=唯一神 というカタチで 多神教から
分離した

マルドゥクのもとは
Nippurニップルの守護神エンリルで大気を司る

エンリルの父は 天空神アヌ

最古の神々の神話 そして暮らしは面白い
人間はアヌの 息子であるエンリルの弟
真水の神 エンキが 粘土から作り出したとされ
最初の王権を降した 都市はエリドゥ
ペルシャ湾岸(当時は現在よりずっと内陸に海岸線はあった)から、
湿原の 広大な湿地帯にまでおよぶ広域を支配した その起源は6500年以上前に遡る
エンキの神殿はシュメールの神殿の起源でもあり、
神殿の元はアブズ (アプスー) という
アブズは深淵なるものでもあり
泉や井戸、小川、川、湖といった水にまつわる場所
に関わる原初からあるもの
アプスーは特別な場所であった
アプスーは聖水湛える神殿の水槽をさす言葉としても使われた

エンキが支配権をもってから アブズはエンキの領域になり
エリドゥの神殿様式は その後のシュメールのすべての神殿に踏襲された
 文明の起源とされるのは
エンキが真水の神であり創造の神でもあり、生殖、精液など生命力にも由来するため
また、運命を司る神でもある

エンキは ヤギ魚の随獣を従える
王権の象徴でもある 山羊座の起源....

そして洪水神話のなかで
神々が人間を滅ぼすことを決定したとき
大洪水の難から 人間を救い出すために
アトラハシスという葦の小屋に住んでいた人間へ助言した。
 洪水神話は 本来はこれの前に
第1弾旱魃、第2弾飢饉、第3弾疫病をもたらし
この度にエンキは 人間に助言し阻止してきた

大洪水は エンキの度重なる阻止に怒って神々を徴集して、、
本気の滅亡計画を立てた 最後通牒のようなもんさといえる

ながくなるので端折ってるけど
本当に 聖書に忖度してなのか

全文的な 解釈した 人類殲滅 の話なのに
いってみれば最終章の 大洪水の
それも触りしか たいてい 書かれてない

不満でしょうがない

話がそれてしまう

そうそう エンキは この大洪水からも人間を救うために葦小屋の壁を通して
 アトラハシスに人類に迫る 危機を伝え、彼の家族が乗るための舟の作り方を教えた
洪水は7日7晩続いた
洪水が引いたあと、アトラハシスはツバメ、鴉、鳩を放して確かめさせた
水が引いて舟が大地につくと
神々に犠牲を捧げた
実はこのあと エンリルは再び阻止されたことに怒り
エンキと人間に 罰を検討しようとした

結果は 自然の掟を今度こそ守ることを人間に約束させ
神々も人類を滅ぼさないことを約束した

ただし
もしも、人類がこの約束を尊重しないならば、
神々が再び大破壊を起こすことは自由であると...
念押しされた

これは 現存する最古の 古代オリエント(西アジア)である 
現中東の 大洪水神話なのら












コメント

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